2014.11.20.Thu
青海波文
こんにちは 京都うるしの常三郎です。
軽やかに飛翔する鶴
この蒔絵は、古い干菓子盆の絵柄です。

「群鶴青海波 四方盆」 島野三秋 作

その群れ飛ぶ鶴の下方に、
グリーンシルバーの波が描かれています。
この 波の重なる文様が、青海波 ・ ・ ・

作者の漆芸家島野三秋の記した 「瑞気四方盆の弁」
元禄の時代 江戸にて
青海勘七といへる名匠がはじめた青海波文は、
当時多大の賞讃をうけたといふが、
その技が調べるも伝へられず、
三百余年後
明治の帝室技芸員柴田是真 さまざま工夫を重ねて、
ついに優れた作を生されたのである。
幸いにも縁あって小生 この手法を会得できましたが、
後世絶えないやうにと念じている。
此の四方盆の意匠は
旭光満天の大海原を鶴わたる瑞気を表現せしめたく
制作したわけでありました。
三 秋
この文章は直筆から起こしたものですので、内容が明確なところのみ記しました。
(大島)

島野三秋は 明治・大正・昭和を生きた漆工芸家です。
柴田是真の作品から
〔青海波〕の技法を学んだことがうかがえる文章です。
公式サイト http://www.urushino-kyoto.com/
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