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うるしの常三郎スタッフブログ

京都の漆器専門店 [ うるしのツネさぶろう ] のブログです。  

2011.11.28.Mon

柴田是真作品 < 鳴子蒔絵手筥 >

柴田是真(しばた ぜしん)は
幕末から明治中期に活躍した蒔絵師で日本画家です。

(以前 生誕二百年展で購入した絵はがきの写真)  
烏鷺図漆絵
是真作「烏鷺図漆絵」(うろず うるしえ)
きわだつ白と黒のコントラストは、鳥のサギとカラスです。


我が社長の常三郎さんは、この柴田是真の大ファン

誰にも真似のできない蒔絵の技術と
意匠のセンス、美意識の高さ
「その作品を前にすると、涙が出てくるほど  」というのです。


今回ご紹介する うるしの常三郎 所有の柴田是真作品は、下記の手筥(てばこ)

< 鳴子蒔絵手筥 >  ( なるこまきえ てばこ )
鳴子蒔絵手筥

「鳴子から はりめぐらした縄には、
鳥の羽根がひっかっかっています。
どうやら怖さ知らずのカラスが
稲の穂を狙ってやって来た後のようです。」

と思っていたら、社長がほんとうの事を教えてくれました。

「稲に集まるスズメ達を怖がらせるために、わざとカラスの羽根をつけていた・・・」
ということらしいのです。

ふうん納得・・・・・・・
でも効果はあったのでしょうか?
スズメ達に稲の穂を食べられたのでは・・・?

「まるで縄は揺れているように見えます。
蒔絵の鳴子はカラカラと鳴って、支える竹竿がキュッと しなっていますもの。」

小さな手筥の画面の中にある物語を、少しばかり想像してしまいました。



さて、
蓋と身の裏側には、かわり塗りの画面の上に金の流水紋
鳴子蒔絵手筥蓋裏


「名品は時代を超える  」 と社長は語ります。



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