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うるしの常三郎スタッフブログ

京都の漆器専門店 [ うるしのツネさぶろう ] のブログです。  

2011.12.12.Mon

阿闍梨(あじゃり)様 そして 阿闍梨餅

比叡山登山口の近くにすんでいた二十五年ほど前のこと
真夜中のきらら坂

背筋を伸ばしてサッサッと坂道を登って行く
精悍な白い影を見たことがあります。

天台宗の高僧 阿闍梨様(あじゃりさま)の
比叡山千日回峰行(せんにちかいほうぎょう)を
家の中から目撃させていただいたのです。

お見かけするに、決してお若くはない様子なのに
走っているかのような すばらしい速さで行ってしまいました。
まるで風のように・・・とはこういうことかと感激したのを覚えています。

森


この荒行で歩く距離は、地球1周に匹敵する4万Kmにも及び
行(ぎょう)を初めて五年目に行われる九日間の「断食、断水、不眠、不臥の行」を経て
満行まで七年間をかけて、通算1000日の間行なわれる想像を絶する修行だそうです。


阿闍利様の絵の紙袋


さて、阿闍梨餅(あじゃりもち)は
この阿闍梨様がかぶる網代笠を模したことから
この名がついたとされるお菓子です。


もちもちした皮の中につぶ餡がタップリ 
阿闍利餅ひとつ


地元の私立の女子高校で、文化祭や体育祭の日に生徒に配られたり
とても身近なお菓子でした。

阿闍利餅

ところが最近、観光の方達にも人気だということを知りました。
京都駅ビルの京名菓のコーナーにも長い行列ができているとのこと。
身近なお菓子が有名になることは嬉しくもあり、距離ができたようで寂しくもあり・・・・。



ところで、話は戻ります。

ある朝、上一乗寺の坂
沿道の両側にたくさんのおばあちゃん達が集まっています。
皆さん道端の石に腰をおろしたり、なかにはイ草ゴザを敷いてその上に正座したりして
何かを待っている様子です。

阿闍梨様が通るのを待っているのです。

おばあちゃんたちは言います。
「仏様を待つような気持でお待ちしとります。」

修行の間 人々の平安を祈り続けるという阿闍梨様は
おばあちゃん達にとって「ありがたく、しかも親しみのある存在」なのだと感じました。


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