FC2ブログ

うるしの常三郎スタッフブログ

京都の漆器専門店 [ うるしのツネさぶろう ] のブログです。  

2012.06.28.Thu

☆ 人間国宝 松田権六作 桜花文散 螺鈿椀 ☆


蒔絵の最高峰 人間国宝松田権六
本日は、権六作の椀をご紹介します。

松田権六椀
人間国宝松田権六作  桜花散し螺鈿椀(五客組)           所蔵品
                    

このように、桜の螺鈿(らでん)をほどこした椀は、
一般に「 明月椀 」よばれています。
鎌倉にある明月院の様式を模したもので、
江戸初期の茶人、織田有楽斎の考案によるものとされています。

平成18年から19年にかけて東京国立近代美術館などで開催された
「松田権六の世界展」の図録にも、「 明月椀 」として掲載されていますが
実際の箱書には、自筆で「桜花文散 螺鈿椀」と記してありました。

この椀は、権六独特のふっくらとしたあたたかみのある形が特長です。


先日、塗師さんや蒔絵師さんに、この椀をお見せする機会がありました。
若い方々に見ていただいて、勉強になればという主人の考えでした。

DSC06771.jpg

その時とても感心したことがありました。

塗師さんは「この朱色はベンガラなのか? うるみ色?」
       「イッカッケ(縁)を黒く塗ってある」ことなど塗りの手法に注目

蒔絵師さんは「桜の形の螺鈿を、椀の角ばった所に貼りつける技術について」注目

ほんとうに当然のことですが、

ご自分の専門分野 = ひとつの道を究めようという

若い職人さん達のエネルギーを感じて圧倒されてしまいました。

権六作というブランドで作品を見るのではなく、

匠というかマイスターというべき先人の足跡をたどるように見つめ、語る姿に敬服しました。


松田権六椀


また機会を作って、ほかの作品をお見せする約束をして

その日は お仕事場をあとにしました。



↓ ランキングに参加しています。クリック応援お願いします。
にほんブログ村 美術ブログ 伝統工芸へ
にほんブログ村
にほんブログ村 企業ブログ 卸売・小売業へ
にほんブログ村



トラックバック

http://urushinokyoto.blog33.fc2.com/tb.php/278-b5b0a90a

 | HOME |